■「DeFiって何?」、最初に一言でまとめると…
DeFi = 管理者のいない、暗号資産で動く金融サービス
銀行や証券会社のような“中央の管理者”がいなくても、
- 預ける
- 送金する
- 貸し借りする
- 交換する
といった金融サービスが利用できる仕組みのことです。
ちなみに、読み方は「ディーファイ」
正式名称は Decentralized Finance(分散型金融) です。
なぜ「分散型金融」が必要なのか?

従来の金融=銀行やカード会社など
→ 利用するには「審査・本人確認・手数料」が必要
→ 国や銀行に依存しているので、ルールも制限も多い
一方 DeFi には下記のような特徴があります。
- 誰でもアクセスできる
- 手数料が安い or ほぼ無料
- 24時間いつでも使える
- 管理者がいない=自由度が高い
つまり DeFi は、
「インターネットの金融版」と言える存在なんです。
DeFiの仕組み:銀行ではなく“スマートコントラクト”が動かしている

従来の金融サービスは「人」と「組織」が管理していますが、DeFi は プログラム(スマートコントラクト) が管理します。
- 送金 → 自動で実行
- 貸出 → 自動で利息計算
- 交換 → 自動で成立
→「人間の承認」や「審査」が不要
→「ルールが書かれたコード」がすべてを動かしている
言い換えると、
DeFiは “金融をコード化した世界”ということですね。
DeFiでできること一覧
| できること | Web2(従来) | DeFi(Web3金融) |
|---|---|---|
| お金を預けて増やす | 銀行の定期預金 | ステーキング・レンディング |
| お金を借りる | 銀行ローン・クレカ | 暗号資産を担保に借入 |
| 資産を交換する | 外貨両替・証券会社 | DEX(分散型取引所) |
| 投資する | 株・投信・FX | イールドファーミング・LP提供 |
銀行 → DeFi へ置き換わっているのがわかります。
代表的なDeFiサービス(プロジェクト)
| 用途 | プロジェクト名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 暗号資産の交換(DEX) | Uniswap / SushiSwap | 口座不要でウォレット同士で交換 |
| 貸し借り(レンディング) | Aave / Compound | 預けて利息を得る・担保に借入 |
| ステーブルコイン発行 | MakerDAO(DAI) | 銀行ではなくスマートコントラクトが発行 |
| 金利運用 | Yearn Finance | 自動で最適な利回りに資金を移動 |
どれも「会社ではなくプログラムが動かしている」=DeFiの特徴です。
DeFiが注目される理由

ざっくりまとめると、下記の4点。
- 銀行を持たない人でも金融サービスを利用可能
- 世界中どこでも24時間アクセスできる
- 伝統的な金融より高利回りになることも
- 国や企業のルールに縛られない
目指しているのは「金融の民主化」の実現ということです。
もちろんDeFiにもリスクがある

- スマートコントラクトにバグがあると資金が流出
- ハッキング被害で資産を失うことも
- 年利〇〇%という高利回り案件=詐欺の可能性あり
- 仕組みが複雑で初心者には理解が難しい
“銀行が守ってくれない世界” なので、「自分で守る力」がより重要になります。
DeFiは“銀行がいらなくなる”というより…

📌 正しい表現
「銀行が提供していた金融サービスがコードとウォレットに置き換わる未来」
つまり、消えるのは「金融そのもの」ではなく“仲介者としての銀行の役割” です。
まとめ:DeFiは「アクセスできる人を広げる金融」

DeFiは単なるブームではなく、“金融の仕組みそのものをアップデートする動き” です。
- 国に縛られない
- 24時間使える
- 誰でも参加できる
- 人ではなくコードがルールを守る
DeFiはまだ発展途中ですが、
「金融の自由度を最大化する仕組み」として、確実に広がっていく分野です。
今はよくわからなくてもOK。
でも名前だけでも覚えておくと、今後の“暗号資産×Web3時代”を理解しやすくなります。
