■「ステーブルコイン」を一言でまとめると…
- 価格がほぼ変動しない“安定型”暗号資産
- 1枚=1ドルなど“法定通貨と連動”するコイン
つまり、価格が激しく動くビットコインとは真逆のポジションにある暗号資産です。
目次
なぜステーブルコインが必要なの?

ビットコインやイーサリアムは便利でも…
- 1日で10%動くこともある
- 決済や送金で使いにくい
- 預金・給与・貯蓄に向かない
そこで登場したのが、
「価値が安定した暗号資産」=ステーブルコイン
暗号資産なのに、円やドルのように“価格がブレにくい”のが特徴です。
ステーブルコインの種類と仕組み
| 種類 | 仕組み | 代表例 | 安定性 |
|---|---|---|---|
| 法定通貨担保型 | 現金や国債を裏で保有 | USDT / USDC / BUSD | ◎(最も安定) |
| 暗号資産担保型 | ETHやBTCを超過担保にする | DAI | ◯(担保率で調整) |
| アルゴリズム型 | プログラムで供給量を調整 | UST(崩壊)など | ✖(過去にCollapse例あり) |
それぞれ、種類によって安全性が全然違うのがわかると思います。
代表的なステーブルコイン
| コイン | 価値基準 | 発行元 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| USDT(テザー) | 1USDT ≒ 1ドル | Tether社 | 世界最大のステーブルコイン。取引所で最も使われる |
| USDC | 1USDC ≒ 1ドル | Circle社 | 監査透明性が高い。企業利用も増加 |
| DAI | 1DAI ≒ 1ドル | MakerDAO | 企業発行ではなく“分散型”のステーブルコイン |
ステーブルコインが使われる場面

- 暗号資産トレードの“待機資金”として
- 海外送金・決済に利用(手数料が安い)
- DeFi(分散型金融)で利回り運用
- NFTやメタバース内の通貨として
- 銀行口座のない国で「デジタルドル」として利用
つまり…
「暗号資産の世界での“現金”みたいな存在」ということです。
ステーブルコインのメリットとリスク

メリット
- 価格が安定しているので安心感がある
- 暗号資産の売買時に“現金化”せず資産を保てる
- 世界中どこでも数分で送金できる
- DeFiで年利3〜10%の利回り運用ができることも
リスク
| リスク | 内容 |
|---|---|
| 発行元リスク | 「本当にドルで裏付けされてるの?」問題 |
| 規制リスク | 国が制限をかける可能性あり |
| ペッグ崩壊 | 1ドル=1コインが崩れる可能性(USTの崩壊例) |
| 預け先リスク | 取引所破綻・ハッキングなど |
「安全なステーブルコイン選び」のポイント

- 発行元が透明性を公開しているか
- 準備資産が監査されているか
- 取引量・時価総額が大きいか
- DeFiで使われる“実績”があるか
→ 初心者は USDC or USDT から学ぶのが無難です。
まとめ:ステーブルコインは「ブレない暗号資産」という新しい選択肢

- ビットコイン=“価値が上下する資産”
- ステーブルコイン=“価値を保つための資産”
この2つはライバルではなく 役割が違う存在 です。
- 「増やす」→ BTC / ETH など
- 「守る・一時的に避難する」→ USDT / USDC など
“暗号資産の世界でお金を動かすための土台”それがステーブルコインです。
投資だけでなく、送金・利回り運用・資金管理など、暗号資産時代の「財布」の役割を持つ重要な存在 といえます。
