「会社で働きながら大学受験の勉強をしているんだけど、そのことを会社の同僚や上司に話すべきか…?それとも余計なことは言わず、黙っておいたほうがいいのかな…?」
こういった悩みにお答えします。
- 本記事の内容
- 大学受験のことは会社に伝えるべき
- 話すことでのメリット
- 話す相手は直属の上司のみでOK
学費を貯めるため、働きながら受験勉強を頑張っている人は実はけっこういます。
それこそ医学部や難関大学を志している人は、数年単位での戦いになるので、生活費を稼ぐためにも働かざるを得ないですよね。
そこでひとつ問題になるのが、
- 受験勉強のことを会社や上司に話しておいたほうがいいのか?
- それとも黙っておいたほうがいいのか?
そのあたり悩まれてる方にむけて、実際に社会人として働きながら大学受験に挑戦した僕が解説します。
社会人は大学再受験のことを会社に話すべきか?
直属の上司にだけはちゃんと話しましょう。
と言うより、絶対に話さなきゃダメ
最低でも直属の上司には話しておかないと後で面倒な事になるので、話を通しておいたほうがいいですね。
ちなみに面倒事というのは、
・有給取得の理由
・試験直前期〜本番までの休み申請
主にこの2点です。
これがスムーズにいかないと、試験本番までにかなりのストレスを抱えることになります。
- 有給をとるのも一苦労
そもそも有給とかも、取得理由を細かく聞いてくる会社だと取りにくくないですか?
それに試験前に1〜2週間まとめて有給をとるのだって、会社や仕事によっては難しいケースもあるハズ。
このことからも、上司にだけは話を通しておいたほうが何かと融通を効かせてもらいやすくなるので、社会人としてのマナーとか以前に、実利の面から考えても上司にだけは伝えておいた方がいいと思います。
会社に話すことでのメリットは多い
「でも、会社の人に再受験のことを知られるのは嫌だな…。」
こう思う気持ちはわかります。
でも、そこまでマイナスなことばかりじゃないです。
大学再受験のことを会社や上司に話すことで得られるメリット
- 有給取得がスムーズ
- 休み申請もスムーズ
- 社内で勉強キャラに認定される
- 時々応援してもらえる
上記でも書きましたが、有給と試験直前期の休みだけは確実に取れないとマズイです。
普通に試験当日しか休めないとなると、
- 心の余裕
- 体調管理期間
- 復習にあてる時間
などなど、色々削られかねません。
それらを防ぐ意味でも、会社に話を通しておくのは必須です。
また社内で再受験の噂が広がれば、
「あいつ医学部受験するらしいぞ!」とか「試験頑張ってくださいね!」など時々声をかけてもらえたりもして、それが結構モチベアップにつながったりとかもあります。
- わずらわしいなら無視してもOK
逆に、人によっては「試験のことゴチャゴチャ聞くなよ…」とか「人の人生のことなんかほっといてくれ…」と思う人もいますよね。
でも、たいていの人は他人の人生にはそれほど興味はないので、そう言われるのが嫌ならテキトーに無視しておけば大丈夫です。
僕もうるさいなと思ったら、普通に無視します。
会社の誰にまで話すべきなのか?
別に社長とか専務とかにまで話す必要はありません。
基本的に、話すのは直属の上司だけでOKです。それ以外の人に話すことでのメリットは特にありませんので。
性格などに問題のある上司の場合
スミマセン、僕の上司は話のわかる方なので、この点に関しては少し想像で答えます。
世の中には本当に意地が悪いというか、性格のひねくれた悪魔のような人間がいます。
※弊社にもたくさんいます。
そういったイジワルな人間が上司で、そいつのことが嫌いすぎて話もしたくない場合は、
- その上司よりさらに上の立場の管理職の人にだけ話す
- 部署異動・転職・退職
- 受験のことは黙ったまま、有給申請・休み申請をだす
この3通りくらいしかないと思います。
ずっと上の人間、それこそ社長とかに話をつけられれば良いのですが、大きい会社だとそんなことはほぼ無理ですよね。
※そもそも会社は営利団体なので、そんな個人の挑戦なんかどうでもいいですし。
その悪魔的上司のちょい上くらいで、人望があって信頼できそうな上司がいればいいのですが、そこまで都合のいい環境で働いている人は少なそう。
- 試験本番まで時間がある人
受験までまだかなり時間があるなら、いっそのこと転職するのはアリだと思います。
過度なストレスを抱えたまま、仕事と受験を両立するのは至難の業です。
それが転職ひとつで解決するなら、コスパとしては破格に良いと思います。
- お金に余裕のある人
大学の授業料や、合格後の生活にも余裕がある人は、試験本番の前に退職してしまってもいいと思います。
転職するパターンでもそうですが、どのみち大学に合格してしまえば、勤め先の会社は辞めることになるので遅かれ早かれ同じことです。
お金があれば解決可能なストレスや面倒ごとは、お金に解決してもらいましょう。
- 受験のことを黙ったまま有給申請・休み申請を出す
これは現実問題として不可能じゃないですかね?
共通テストは土日開催なので、土日が休みの会社ならそこは問題ない。
ただ、その前の2週間近いまとまった期間休みをもらうのは、人によってはほぼ無理じゃないかと…。
しかも、
- 受験直前に休めないことがわかる
- それならいっそ退職してしまおうかと考える
- でもそれだと、受験直前に引き継ぎ業務が発生する可能性がある
- 退職代行サービスがあるのは知ってるけど、突然のバックレはモラル的にどうなのかな…?
こんな風に、休み申請や退職のことで頭の中がグチャグチャになって勉強が手につかなくなったら元も子もありません。
なのでやはり、上司にだけは受験のことは話しておかなければなりません。
さらに、他の人にバレるのが嫌なら、その上司の方に口止めしておく。
それすらも厳しくて、かつ試験まで時間がまだまだあるなら転職も視野に入れる。
とりあえず、これが社会人再受験生の、会社での基本的な立ち回りになるかと思います。
再受験のことを話すことでのデメリットはありません
メリットのことばかり書きましたが、話すことでのデメリットも一応あげときます。
再受験のことを話すことでのデメリット
- 性格の悪い社員や噂好きの人達にネタを提供してしまう
- 大学に進学する⇒出世競争からは外される
他人にネタにされるのは仕方ないです。諦めてください。
噂好きな人間はどこにでもいますし、そんな人に黙ってろとか言うのも無理なので。
「勝手に噂でもなんでもすればいいだろ」と割り切り、無視して勉強にいそしむべきですね。
イライラしたりするその時間が無駄です。
また、出世競争から外されるのも会社からしたら当然の反応ですね。
受験して合格したら会社を辞めることが100%確定している人間を、わざわざ会社の出世コースに組み込むわけはありません。
出世か、大学受験か、はっきり選ぶ。
その上で大学を受験することに決めたのなら、出世のことはもう忘れて、持てる力全てを勉強に投入すべきです。
覚悟さえ決まっているなら、両方ともデメリットというほどのことはないですね。余裕です。
大学再受験のことは、会社にちゃんと伝えよう!
- 大学再受験をすることで会社に迷惑がかからないように配慮する
- 有給取得や定時退社など、自分にとって勉強しやすい環境を整えておく
この2点をおさえておけば、基本大丈夫。
色々悩む気持ちはわかりますが、たいていの人は他人の人生になんか興味はありません。
また、会社に筋を通す意味でも最低限直属の上司にだけは話しておいたほうが良いと思います。
それにより、休みが取りやすくなったり、試験前に心配事が減るなど、あなたにとっては絶対にプラスになりますので。
社会人の大学再受験は長くて孤独な戦いです。
その中で、減らせるストレスは減らしつつ、コツコツと勉強に邁進していきましょう!