■ステーキングってそもそも何?
「暗号資産を預けておくだけで増える」
「利息みたいなものって本当?」
そんな声が増えてきた今、注目されているのが ステーキング(Staking) という仕組みです。
簡単に言うと――
暗号資産をネットワークに預けることで報酬がもらえる仕組み
銀行の“定期預金”に少し似ていますが、暗号資産ならではの報酬(ステーキング報酬)が受け取れるのが特徴です。
ステーキングの仕組みをざっくり説明

ステーキングは、ブロックチェーンの運営に参加する代わりに報酬をもらう仕組みです。
- 対応通貨を一定量預ける
- ネットワークの承認作業に貢献
- お礼として暗号資産がもらえる(報酬)
これは Proof of Stake(PoS) という仕組みを採用している通貨で可能です。
たとえば、
- ETH(イーサリアム)
- ADA(カルダノ)
- SOL(ソラナ)
- DOT(ポルカドット)
などが対応しています。
ステーキングのメリット

1. 預けておくだけで報酬が入る
売買しなくても“保有しているだけ”で増える仕組み。
長期保有者にとっては嬉しい制度です。
2. 年利が比較的高い
銘柄によりますが、年利3〜15%ほどのものもあります。
銀行の預金金利とは比べものにならないレベル。
3. 自動・放置でOK
基本的に、設定さえすればあとは“ほったらかし”で報酬が発生します。
ステーキングのリスク

当然ながら「ノーリスク」ではありません。
代表的なリスクをチェックしておきましょう。
1. 価格変動リスク
報酬が増えても、その通貨自体の価格が下がれば 資産全体は減る可能性あり。
例:年利5%で増えても、価格が▲20%下落したらトータルはマイナス。
2. ロック期間(引き出せない期間)がある
通貨によっては「預けたら一定期間引き出せない」という場合があります。
→ 急に売りたくなっても動かせないことも。
3. スラッシングリスク(ネットワーク罰則)
ステーキング先(バリデータ)の不正行為などで、一部資産が減る可能性があります。
→ 信頼できるステーキングサービスを選ぶことが大事。
4. 取引所破綻リスク
取引所でステーキングしている場合、その取引所が倒産したら資産を失う可能性もあります。
年利(APY)の目安と主なステーキング通貨
| 通貨 | 年利目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| ETH(イーサリアム) | 約3〜5% | 世界2位の暗号資産・長期安定性◎ |
| ADA(カルダノ) | 約3〜5% | 手数料も低く、初心者向け |
| SOL(ソラナ) | 約6〜8% | 高速チェーン・成長性あり |
| DOT(ポルカドット) | 約10%前後 | Web3インフラ銘柄・高利回り |
| ATOM(コスモス) | 約15%前後 | ブロックチェーン連携プロジェクト |
※年利は変動します
ステーキングのやり方

やり方は大きく2パターンあります。
① 国内/海外取引所でステーキング
✅ 簡単・初心者向け
❌ 取引所リスクあり
例:GMOコイン / Bitbank / Binance など
② 自分のウォレットでステーキング
✅ 資産を自分で管理できる
❌ 設定・運用はやや難しめ
例:Ledger / MetaMask / Daedalus など
初心者におすすめの始め方

まずは国内取引所のステーキングから始めるのが安心
- 設定がかんたん
- 日本語サポートあり
- 税金計算もしやすい
「慣れてきたらハードウェアウォレットで自己管理」というステップアップもOK。
まとめ:ステーキングは“増やす”というより“育てる”資産運用

ステーキングは、「売買で利益を狙う投資」とは少し違い、
“資産を寝かせながら育てる”タイプの運用方法 です。
- コツコツ保有したい人
- 長期目線で投資したい人
- 暗号資産で“利回り”を取りたい人
こんな人にピッタリの手法です。
ただし、
- 通貨価格の下落
- ロック期間
- ステーキングサービスの信用性
これらを理解していないと「報酬より損失のほうが大きい…」という結果にもなりかねません。
“利回りだけで選ばない”
これがステーキングで失敗しないための一番のポイントです。
