暗号資産を始める前に知っておきたい5つのリスク【初心者に必要な基礎知識】

「リスクを知らない投資」が一番危険

暗号資産のニュースを見て、「儲かりそう」「みんなやってるし気になる」と思う人は多いでしょう。

でも、始める前に覚えておきたいことがあります。
それは――

「暗号資産は、チャンスと同じくらいリスクもある」ということ。

正しく知って備えれば、リスクは“恐れるもの”ではなく“コントロールできるもの”になります。
今回は、初心者が特に注意すべき5つのリスクをわかりやすく見ていきましょう。


目次

① 価格変動リスク(ボラティリティ)

暗号資産の値動きは、株や為替と比べても圧倒的に激しいです。
昨日100万円だったビットコインが、翌日には90万円、また次の日には110万円――なんてことも。

これは、暗号資産がまだ新しい市場であり、
投資家の心理やニュースに大きく左右されるからです。

たとえば、

  • 「大手企業がビットコインを購入」→ 価格急上昇
  • 「国が規制を発表」→ 価格急落

短期間で値上がりも値下がりも起こるため、
余裕資金で投資することが鉄則です。


② ハッキング・セキュリティリスク

暗号資産はデジタル上の資産。
つまり、ハッキングの標的になることがあります。

過去には、国内外の取引所がハッキング被害を受け、数百億円規模の暗号資産が流出した事件もありました。

また、スマホやPCがウイルス感染して秘密鍵(パスワード)を盗まれるケースもあります。

🛡️ 対策ポイント

  • 強固なパスワードを設定
  • 2段階認証を必ず有効化
  • 大切な資産はコールドウォレット(オフライン保管)へ

“便利さ”よりも“安全”を優先することが、長く続けるコツです。


③ 詐欺・スキャムリスク

暗号資産の世界では、詐欺的な投資案件や偽サイトも後を絶ちません。

よくある手口がこの3つ

  • 「絶対に儲かる」と言われて出資したら消えた
  • 偽物のウォレットアプリをダウンロードして資金が盗まれた
  • SNS上で「有名人を装った偽アカウント」が送金を誘導

これらはすべて「スキャム(詐欺)」です。

🔍 見分け方のポイント

  • 公式サイト・公式アプリ以外は使わない
  • 「楽して儲かる」は100%疑う
  • 初心者ほど“うますぎる話”に注意

暗号資産は自由な世界だからこそ、自己防衛力が大切です。


④ 税金リスク(利益の扱い方)

意外と見落としがちなのが、税金(確定申告)のリスクです。

日本では、暗号資産の利益は「雑所得」に分類され、場合によっては最大45%の税率が課せられます。

たとえば、

  • ビットコインを売却して利益が出た
  • NFTを販売して報酬を得た
  • 海外取引所で取引して儲けた

これらすべてが課税対象。
知らずに申告しないと、後から追徴課税されることもあります。

📘 対策ポイント

  • 取引履歴を定期的に記録
  • 税理士や専用ツールの活用も検討
  • 「税金込みでいくら利益か」を意識する

⑤ 自己管理リスク(秘密鍵の紛失)

暗号資産の保管には「秘密鍵(Private Key)」というものが必要です。
これは“あなたの資産を開く鍵”のようなもの。

つまり、この鍵を失くしたり盗まれたりすると、あなたの資産は永遠に取り戻せなくなります。

銀行のように「パスワード再発行」はありません。
それが暗号資産の自由であり、怖さでもあります。

🔑 対策ポイント

  • 秘密鍵は紙やUSBなどでオフライン保管
  • 誰にも見せない(特にメールやSNSに書かない)
  • 家族など信頼できる人に保管場所を共有しておく

リスクを知れば、暗号資産はもっと安心して始められる

ここまで読むと、「やっぱり怖いかも」と思うかもしれません。
でも実は、リスクの多くは“対策できる”ものなんです。

  • 価格変動 → 長期目線で分散投資
  • ハッキング → コールドウォレットで守る
  • 詐欺 → 公式情報以外は信じない
  • 税金 → 記録をつけて早めに申告
  • 秘密鍵 → オフラインで安全に保管

つまり、“知って備える”だけで安全性はぐっと上がります。

リスクを恐れて距離を置くのではなく、「理解して、上手に付き合う」。
それが、暗号資産を楽しむ第一歩です。


まとめ:リスクは「怖さ」ではなく「知識」で減らせる

暗号資産は、まだ新しい世界。
だからこそ、知っているかどうかで結果が大きく変わります。

リスクを理解することは、あなたの資産を守る最強の盾。
焦らず、コツコツと学びながら、“自分の判断で資産を動かす力”をつけていきましょう。

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