■レンディング=貸すだけで増える仕組み
レンディングとは、
自分が保有している暗号資産を貸し出して利息をもらう運用方法のことです。
イメージとしては、
- 銀行 → お金を預ける → 利息がつく
- レンディング → 暗号資産を預ける → 暗号資産が増える
つまり「売らずに保有しつつ、副収入も得られる」という運用スタイルです。
レンディングの仕組みをざっくり解説

ものすごくかんたんに説明すると、
- あなたが暗号資産を取引所やサービスに預ける
- 取引所がその通貨を他ユーザーに貸し出す
- 利息の一部が“貸し手”であるあなたに分配される
つまり、“貸す側に回って利回りを得る” という仕組みです。
レンディングのメリット

1. 預けておくだけで自動的に増える
売買やトレードは不要。放置でOK。
手間も一切かからないし、面倒もありません。
2. ステーキングができない通貨も対象になりやすい
ビットコイン(BTC)などもレンディングでは利回り対象。
暗号資産投資はビットコイン一択という人にもうってつけです。
3. 初心者でも始めやすい
手順は「預ける → 待つ」だけ。複雑な操作なし。
頻繁なトレードは悪手なので、初心者こそやるべきかも。
レンディングのデメリットとリスク

1. 価格変動リスクは残る
たとえ年利5%でも、価格が30%下がれば資産は減ります。
株式の大暴落のようなものです。
2. ロック期間中に引き出せないことがある
「●ヶ月間は返還不可」というケースが多いです。
長期投資家ならいいのですが、短期トレードをやる人には向いてませんね。
3. 取引所リスク(倒産・ハッキング)が存在する
レンディングは 自分で資産を保管できない = “預けっぱなしになる” 点に注意。
つまるところ、
高利回り=安全とは限らない
▶「信頼できるサービスを選ぶこと」が最重要!
国内のレンディング対応サービス一覧
| 取引所 / サービス | 年利目安 | ロック期間 | 対応通貨の例 |
|---|---|---|---|
| Coincheck貸暗号資産サービス | 最大年率 5%程度 | 14日〜365日 | BTC / ETH / ADA など |
| bitbankレンディング | 最大年率 10%前後 | 1ヶ月〜 | BTC / ETH / XRP など |
| GMOコイン 貸暗号資産 | 最大年率 3〜5%程度 | 1ヶ月 / 3ヶ月 / 6ヶ月 | BTC / ETH / LTCなど |
| Binance(海外) | 変動(高め) | 変動 | 幅広い通貨対応 |
- 国内なら「安全性・税務管理のしやすさ」で安心感
- 海外サービスは利回りが高い代わりにリスクも高め
レンディングとステーキングの違い

地味にわかりにくいので、レンディングとステーキングの違いについてまとめておきます。
| 項目 | レンディング | ステーキング |
|---|---|---|
| 役割 | “貸す”ことで利息を得る | “預けてネットワーク運営に参加”して報酬獲得 |
| 対応通貨 | BTCも可 | PoS系通貨のみ(ETH / ADA など) |
| リスク | 取引所依存のカウンターパーティリスク | スマートコントラクトリスク |
| 利回り | 中〜高め | 通貨により安定〜高利回り |
レンディングを始める前にチェックすべき4つのポイント

■① 年利だけで判断しない
→ 利回りが高い = リスクも高い可能性
■② 途中解約できるか?
→ ロック期間が長いほど資金拘束されやすい
■③ 取引所 or ウォレットの信頼性
→ 利回りよりも「安全に返ってくるか」を優先する
■④ 税金も発生することを知っておく
→ 「もらった利息分」も課税対象(雑所得)
初心者向けレンディングのおすすめスタート方法

最初は 国内取引所のレンディングに少額で参加する のが安心です。
→ その後、慣れてきたら海外レンディングやDeFi系レンディングへ拡張もOK!
ですが、プロの投資家でもない限り、海外の取引所を使うメリットはないので、国内の取引所だけ利用するようにしましょう。
国内なら管理も楽です
- 手続きが簡単
- 日本語サポートあり
- 税務管理しやすい
わざわざトラブルの種を増やさないようにするのも、投資においては重要!
まとめ:レンディングは「ほったらかし運用したい人」に向いている

レンディングは、
「売らずに資産を持ち続けたい」
「トレードは苦手だけど増やしたい」
という人にぴったりの運用方法です。
ただし…
- 価格下落リスク
- ロック期間
- 取引所の信用性
この3つを理解せずに始めると、「利回りより損失が大きかった…」という失敗を招くこともあります。
- “増やす”より先に “守る”
- 利回りより “信頼性” を優先する
この2つを意識すれば、レンディングは“低ストレスで育てられる運用法”になります。
