■「送金手数料って何?」
まず簡単に整理するところから。
暗号資産を送金する際に発生する手数料は、ネットワークによって仕組みが異なります。
■送金手数料の正体
- BTCならマイナーへの報酬
- ETHやERC-20ならガス代
- 他チェーンはネットワーク手数料
この手数料は「混雑状況」「ネットワークの種類」によって上下します。
つまり、工夫次第で送金コストはかなり下げられるということです。
それでは “今日から使える節約方法” を紹介していきます。
方法①:ネットワーク(チェーン)を正しく選ぶ

暗号資産の送金手数料は、「どのチェーンを使うか」によって大きく変わります。
手数料が高いチェーン
- Ethereum(ERC-20) → 特に混雑時は高額
- BTCチェーン → 時間帯によっては高騰
手数料が安いチェーン
- TRON(TRC-20 / USDT)
- BNB Smart Chain(BEP-20)
- Polygon(MATIC)
- Solana(SOL)
特にUSDTを送金する時は、TRC-20(TRONチェーン)を使うだけで手数料が数十円レベルに下がるというのはよくある話です。
方法②:送金は「混雑が少ない時間帯」に行う

ネットワークが混雑すると、手数料(ガス代)が急上昇します。
混雑しにくい時間の目安
- 平日 → 日本時間の早朝〜昼
- 休日 → 金曜〜日曜の夜は混みやすい
特にイーサリアムは混雑に左右されやすいので、
- 夜
- 祝日前
- イベント前後
この3つの時間帯は避けるのがベター。
方法③:取引所を経由して手数料を節約する

「取引所 → 取引所」や「取引所 → ハードウォレット」などへ送金する場合、送金前に“手数料の安い通貨に一度交換する” という手があります。
例:ETHをウォレットへ送りたい
- ETHを送金するとガス代が高い
- いったん XRP・XLM・MATIC・SOL などへ変換
- 安いチェーンで送金
- 到着後にETHへ戻す
もちろん、価格変動リスクはあるので少額推奨ですが、チェーンによっては数千円の節約になることも普通にあります。
方法④:手数料が無料の取引所を使う

日本国内だと特に顕著なのが次の2つ。
■手数料が安い or 無料の例
- GMOコイン:暗号資産の送金手数料が無料(多くの銘柄)
- bitFlyer:チェーンによっては比較的安い
- 海外:Bybit や Binance は通貨ごとに低コスト
送金頻度が多い人ほど、「どの取引所から送るか」で大きくコストが変わるので要チェックです。
方法⑤:ガス代が安くなる仕組みのチェーンを使う

最近では、ガス代が極端に安いレイヤー2チェーンが増えています。
■代表的なレイヤー2
- Arbitrum(ARB)
- Optimism(OP)
- Base(Coinbase開発)
- zkSync
これらはイーサリアムより圧倒的に安く、数円〜数十円で送金できるものもあります。
NFTやDeFiを使う人は、レイヤー2の活用で手数料が劇的に下がります。
番外編:やってはいけないNG行動

送金で損をする初心者にありがちなミスも共有しておきます。
- チェーンを間違えて送金する→ 資金が戻らないケースもあります。
- 手数料が高騰しているのに“成行”で送る→ ガス代が余計に消費されてしまう。
- 送る前に少額テストをしない→ 送金ミスは一番の損失原因。
- 取引所の混雑時に送金→ 反映が遅れ、手数料だけ高くなる。
こうしたミスは、送金前に落ち着いて画面を確認するだけで防げます。
まとめ:送金手数料は「賢く節約できる」

暗号資産の送金手数料は、仕組みを理解すれば大幅にカットできます。
今日からできる節約ポイント5つ
- チェーンは ERC20 → TRC20 や BEP20 に変更
- 送金は混雑が少ない時間帯
- 手数料が安い(または無料の)取引所を使う
- 安い通貨へ“乗り換えて”送る
- レイヤー2チェーンを活用する
ちょっとした工夫だけで、1回数百円〜数千円の節約 → 年間で大きな差 になります。
今後は、送金前に一度「どのルートが最安か?」を確認する習慣をつけておくと、長期的にかなり効率の良い運用ができますよ。
