■AI利用で気になる「情報の安全性」
ChatGPTは日常・仕事・学習のあらゆる場面で活用されるようになりました。
しかし、利用者から最も多く寄せられる疑問が、
「安全性とプライバシーは大丈夫なのか?」
という点です。
便利である一方、入力情報がどのように扱われるのか知ることはとても重要です。
今回は、ChatGPTを使う上で、安全性とプライバシーにどう向き合うかを解説していきます。
ChatGPTのデータは保存されるのか?

基本仕様として、
- 入力されたデータは改善用に利用される可能性あり
- ただし非公開設定や商用利用向けプランなど例外あり
という前提があります。
また、法人向けプラン(Enterprise や Team)では、 入力データが学習に利用されない設定が標準となっています。
個人情報は入力してもいい?→結論:避けるべき

ChatGPTは高精度な回答を生成しますが、個人情報の保管場所として利用するものではありません。
入力を避けるべき情報
- 氏名(フルネーム)
- 住所
- 電話番号
- クレジットカード情報
- 社内機密
- 顧客データ
- パスワード
これらは第三者に共有されなくても、AIに入力するべきではない情報です。
ChatGPTが行っている安全対策

OpenAIは以下のような安全管理を行っています。
- データ通信の暗号化
- 不正利用検知システム
- 監査ログによるアクセス管理
- 法規制に基づくデータ保護
ただし、これが「完全に安全」を意味するわけではありません。
ですので、こちらから不要な個人データを与えないように注意はすべきです。
ChatGPTの持つ3つのリスク

ChatGPTに個人データを入力することで起きるリスクは主に3つあります。
リスク①:誤情報(ハルシネーション)
ChatGPTは、自信満々に誤った情報を提示することがあります。
■対策
- 重要事項は必ず自分でも調べる
- 専門領域は人間のプロに確認
仕様が完全でない以上、個人情報の取り扱いについても完全ではないと見るべきです。
リスク②:入力データの扱い
入力内容がAIの学習に利用される場合があります。
■対策
- 個人情報を入力しない
- 社外秘・社内データは非入力
- 法人向けプランでは設定管理を利用
これは、入力した個人情報が学習される可能性もあるということです。
リスク③:外部ツール連携時のデータ共有
プラグインや外部API連携では、データが第三者パートナーに渡る可能性もあります。
■対策
- 不要な連携はオフ
- 連携許可の前に、必要権限を確認
個人情報や社内情報がなにかのはずみで社外に漏れれば取り返しがつきません。
どんな使い方なら安全?

安全な利用例
- 要約
- 文章添削
- 勉強解説
- 情報整理
- ブログ構成案
注意すべき利用例
- 個人/顧客データを含む相談
- 契約書・社内ファイルの丸投げ
- 医療/法律/税務の断定回答
プライバシーを守るための5つのポイント
- 個人情報を入力しない
- 曖昧な指示ではなく概要のみ共有
- 外部サービス連携は必要最低限
- 重要データはオフライン管理
- 回答を鵜呑みにせずファクトチェック
まとめ:安全性を理解して活用すれば問題なし

ChatGPTは高度なAIであり、セキュリティ対策も実施されています。
しかし利用者側が注意すべき点を理解せずに使うと、情報漏洩や誤情報に巻き込まれるリスクもあります。
重要なのは、
- 入力する情報を選ぶ
- プライバシー意識を持つ
- 最終判断は自分
という姿勢です。
正しく使えば、ChatGPTは仕事から学習、創作まで支えてくれる非常に強力な相棒になります。
