【完全解説】ボーグルヘッズ10箇条とは?初心者でも失敗しない長期投資の黄金ルール

「ボーグルヘッズ10箇条」とは、インデックス投資家のバイブル『Bogleheads』が提唱する10の投資ルールです。本記事では、長期投資で資産を増やしたい方に向けて、各ルールをわかりやすく解説します。

目次

1. ボーグルヘッズとは?

「ボーグルヘッズ」とは、Vanguard社の創業者ジョン・C・ボーグル(John C. Bogle)の理念に共感する投資家コミュニティのことです。
ボーグルは、世界で初めて「インデックスファンド」を個人投資家向けに普及させた人物で、低コスト・長期・分散投資を徹底的に推奨しました。

このコミュニティでは、投資をシンプルにして市場平均を目指すことを最重要視しています。
その哲学をまとめたのが「ボーグルヘッズ10箇条」です。


2. ボーグルヘッズ10箇条【一覧】

No.ルールポイント
1長期で計画を立てる投資は短距離走ではなくマラソン
2生活防衛資金を確保する投資資金と生活費は分ける
3貯蓄率を上げる入金力が最強の武器
4アセットアロケーションを決める株式・債券・現金の比率を最適化
5広く分散投資する個別株よりインデックスファンド重視
6コストを最小化する信託報酬や手数料を極限まで削る
7リバランスを行う定期的に資産配分を見直す
8タイミングを狙わない相場を読もうとしない
9シンプルを貫く複雑な金融商品は避ける
10継続する勇気を持つ下落相場でも積立をやめない

3. 各ルールの詳しい解説

① 長期で計画を立てる

短期的な値動きに振り回されると、感情的な投資判断をしがちです。
ボーグルヘッズは「10年、20年単位での資産形成」を目指します。


② 生活防衛資金を確保する

投資で失敗する人の多くは、生活費まで投資に回してしまう人です。
最低でも 半年〜1年分の生活費は現金で確保しておくのが鉄則です。


③ 貯蓄率を上げる

投資リターンよりも、まずは種銭を増やすことが大切です。
ボーグルヘッズでは、収入の 15〜20%を投資に回すことを推奨しています。


④ アセットアロケーションを決める

株式・債券・現金など、資産配分を事前に決めておくことが重要です。
例:

  • 株式 70%
  • 債券 20%
  • 現金 10%

特に初心者は、全世界株式インデックス+米国債券など、シンプルな構成がベストです。


⑤ 広く分散投資する

個別株に集中投資すると、リスクが高すぎます。
「VTI」「VOO」「VT」など、市場全体に投資できるETFが王道です。


⑥ コストを最小化する

投資の世界では、手数料は複利の敵です。
例えば信託報酬が0.1%違うだけで、20年後の資産額に大きな差が生まれます。


⑦ リバランスを行う

資産配分は放置しておくと崩れます。
たとえば株式が上がりすぎたら、利益を一部売却し、債券や現金に回すことでリスクを抑えます。


⑧ タイミングを狙わない

「底で買って天井で売る」ことはプロでも不可能です。
ボーグルは「タイミング投資は幻想」と断言しています。
その代わり、ドルコスト平均法でコツコツ積み立てるのが王道です。


⑨ シンプルを貫く

複雑な金融商品やレバレッジ型ETF、暗号資産などは避けるのが無難です。
投資をシンプルにするほど、長期で成功しやすくなります。


⑩ 継続する勇気を持つ

市場が暴落したときに投資をやめてしまうと、大きなリターンを逃します。
「株価が下がったらむしろ買い増す」のがボーグルヘッズ流です。


4. 初心者が実践する際のポイント

  • まずは インデックスファンド1本から始める
  • 毎月の積立額を自動設定して、感情を排除する
  • 定期的に資産配分をチェックする(半年〜1年ごと)
  • SNSやニュースに振り回されない

5. まとめ:長期投資はシンプルに

ボーグルヘッズ10箇条は、一言でいえば「シンプル・低コスト・長期」です。
複雑な金融テクニックよりも、これらの基本を守ることが最も重要です。

投資の勝者は、市場を出し抜こうとしない人

この哲学を実践すれば、時間を味方につけて資産を増やすことができます。

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