■そもそも「ハーフィング(半減期)」って何?
ビットコインの“ハーフィング(Halving)”とは、新しく発行されるビットコインの量が半分になるイベント のことです。
ビットコインは、約4年ごとにマイニング報酬が半分になる仕組みになっています。
これが「供給量を減らして価値を保つ」ための設計であり、通貨の“インフレ対策”でもあります。
なぜそんな仕組みがあるの?

ビットコインの発行上限は 2100万枚 と決まっています。
これ以上は永遠に増えません。
つまり…
新規発行を定期的に半分にしていけば、ビットコインの希少価値が徐々に上がる構造になる。
これが“デジタル・ゴールド”と呼ばれるゆえんです。
過去のハーフィングを振り返ると…
| 回数 | 年 | 採掘報酬(1ブロックあたり) | 価格変動の傾向 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2012年11月 | 50BTC → 25BTC | 翌年に初バブル(約1,000倍上昇) |
| 第2回 | 2016年7月 | 25BTC → 12.5BTC | 翌年の2017年にバブル(約20倍) |
| 第3回 | 2020年5月 | 12.5BTC → 6.25BTC | 翌年の2021年にバブル(約8倍) |
| 第4回 | 2024年4月 | 6.25BTC → 3.125BTC | 現在進行中(2025年に注目) |
こうして見ると、ハーフィングの翌年に価格が大きく上昇している ことが分かります。
価格が上がりやすい3つの理由

1. 供給が減る(=希少性が上がる)
ビットコインの新規発行量が半分になると、「市場に出回る量」も減少します。
供給が減れば、需要が同じでも価格は上がりやすくなります。
2. 投資家心理が先行する
「次のハーフィングで上がるかも!」という思惑が市場を動かします。
そのため、実際の半減期より前から価格が上がりはじめる傾向 があります。
3. メディア・新規参入が増える
ハーフィングが近づくとニュースやSNSで話題になり、「暗号資産に興味を持つ新しい投資家」が参入します。
結果として、さらに需要が膨らむというわけです。
ただし「確実に上がる」とは限らない

歴史的には上がっていますが、リスクもあります。
- 規制強化・景気後退で投資資金が入りにくい
- ETFやマイニング事情が価格形成に影響
- 「織り込み済み」で上昇が鈍る可能性
- 過去より市場規模が大きくなり、伸び幅が小さくなることも
■つまり「上がりやすい」けれど「保証ではない」のが現実です。
ハーフィングと投資タイミングの考え方

初心者がやりがちなのが「ニュースを見てから買う」こと。
でもそれでは遅い場合もあります。
バブル相場は「始まる前」に仕込んだ人が一番強い。
だからこそ、
- ハーフィング周期を理解する
- 焦らず少額でコツコツ積み立てる
これが勝てる思考法。
「次のバブルを狙う」よりも「バブルが来た時に資産を持っている」ほうが勝率は高いです。
まとめ:ハーフィングは“価格上昇の起点”になりやすいが、万能ではない

- ビットコインのハーフィングは 4年ごと に発生
- 供給が減り、過去3回はいずれも翌年に上昇トレンド入り
- ただし「今回も必ず同じ」とは限らない
- 投資の基本は「タイミング」より「継続」と「理解」
ハーフィングは、短期の仕掛けではなく長期の流れを読むための“コンパス” のような存在です。
あなたもこの周期を意識しながら、焦らず自分のペースで暗号資産との付き合い方を見つけていきましょう。
